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映画「生きる」

昨日は娘と、映画『生きる』を観てきました。

黒澤明監督の名作のリメイクです。

私が尊敬している方からの熱いレビューを聞き、思い立ったのが昨日の朝。

その後、速攻で映画館へ。

 

詳細は割愛しますが・・・・最高でした!

映画館を出てからも、場面を思い出すたびにボロボロ泣けてくる映画は、今回が初めてです。

 

主役のビル・ナイさんがまた、素晴らしかった!!

紳士的だけれど無機質な表情の序盤、

優しい眼差しや、死を目前にしての逡巡をたたえた中盤、

強い志を秘めた終盤・・・

それぞれの表情に、胸を掴まれました。

『私はこの命を、何に燃やしていきたいのか?』

『私は生を、完全燃焼しながら生きられているのか?』

日々、そんな事をちょこちょこ考える私にとって、

『生きることなく、人生を終えたくない!』

そんな主人公の言葉が、切実に響いてきました。

 

ちなみにこの作品は、トルストイの著書が元になっているそうです。

トルストイ(ロシア)の著書に着想を得た黒澤さん(日本)が映画を作り、

それを南アフリカ出身の監督がイギリスで映画をリメイク・・・という、なんとも国際色豊かな流れがあります。

国境を越えてリレーのバトンのように繋がっていることが、なんだか感慨深いです。

それだけ、この映画の根底にある『人生の教え』が、時代や人種を越えて人の魂に響くということなのでしょうか。

たぶんこれから先も、折に触れてこの映画の場面や言葉たちが心に蘇るんじゃないかな・・と思います。

観に行って良かった!!

旅するシンシン①〜石割桜〜

盛岡の天然記念物・石割桜が満開です。

今年はシンシンを連れて行ってみました。

せっかく地元・盛岡が、ニューヨーク・タイムズ紙の『2023年に行くべき52カ所』の第2位に選ばれたのですから、盛岡の素敵なスポットをご紹介できたらな〜♫と思いまして。

(地元民が一番、『何故、盛岡が⁉』と疑問に思ってる感もありますが。(^_^;))

これから時々、盛岡のおすすめスポットをパンダのシンシンと共に巡り、写真をアップしていこうかと思います。

読んでくださる方が、ちょっとした旅気分を感じて頂けたら嬉しいです。

 

ちなみに石割桜とは・・・

盛岡市内のど真ん中・地方裁判所前にある桜の木です。

樹齢はなんと、360年以上!

特筆すべきは、周囲21メートルの『巨大な岩を割って』エドヒガンザクラが生えているところ。

大正12年(1923)には、国の天然記念物に指定されています。

 

余談ですが、私の大好きな浅田次郎さんの『壬生義士伝』にも登場します。

主人公の吉村が言っておりました。

「盛岡の桜は石ば割って咲ぐ。

盛岡のこぶしは、北さ向いても咲ぐのす。

んだば、お主らもぬくぬくと春ば来るのを待つではねぞ。

南部の武士ならば、みごと石ば割って咲げ。

盛岡の子だれば、北さ向いて咲げ。

春に先駆け、世にも人にも先駆けて、

あっぱれな花こば咲かせてみろ!」

高校卒業後、初めて盛岡を出た年に読んだ『壬生義士伝』。

郷土愛をめちゃくちゃ駆り立てられました。