昨日は娘と、映画『生きる』を観てきました。
黒澤明監督の名作のリメイクです。
私が尊敬している方からの熱いレビューを聞き、思い立ったのが昨日の朝。
その後、速攻で映画館へ。
詳細は割愛しますが・・・・最高でした!
映画館を出てからも、場面を思い出すたびにボロボロ泣けてくる映画は、今回が初めてです。
主役のビル・ナイさんがまた、素晴らしかった!!
紳士的だけれど無機質な表情の序盤、
優しい眼差しや、死を目前にしての逡巡をたたえた中盤、
強い志を秘めた終盤・・・
それぞれの表情に、胸を掴まれました。
『私はこの命を、何に燃やしていきたいのか?』
『私は生を、完全燃焼しながら生きられているのか?』
日々、そんな事をちょこちょこ考える私にとって、
『生きることなく、人生を終えたくない!』
そんな主人公の言葉が、切実に響いてきました。
ちなみにこの作品は、トルストイの著書が元になっているそうです。
トルストイ(ロシア)の著書に着想を得た黒澤さん(日本)が映画を作り、
それを南アフリカ出身の監督がイギリスで映画をリメイク・・・という、なんとも国際色豊かな流れがあります。
国境を越えてリレーのバトンのように繋がっていることが、なんだか感慨深いです。
それだけ、この映画の根底にある『人生の教え』が、時代や人種を越えて人の魂に響くということなのでしょうか。
たぶんこれから先も、折に触れてこの映画の場面や言葉たちが心に蘇るんじゃないかな・・と思います。
観に行って良かった!!