僕は死なない。

昨年のクリスマスイブ、私にちょっとした奇跡が起こりました。

進行性でステージの高いがんのご相談を受けていた私は、漢方的にどんな方法があるのかを中医師の先生にご相談したり、『何か他にも方法はないものか?』と模索していたんです。

そんな時にピカッと頭に浮かんだのが、Sさんご夫婦。

奥様は20年前に脳腫瘍を患うも、今もイキイキと日々を満喫中。旦那様は気功をはじめ、あらゆる健康法の達人です。

『ぜひお二人に、ガンを生き延びるコツをお聞きしたい!』と思いました。

そして、「メッセージ、なんて送ろう?」と数日間考えていた矢先の、クリスマスイブ。

なんと、お二人がご来店下さったのです!私の『会いたい!』念が、天に通じたのでしょうか。なによりのクリスマスプレゼントでした。

早速お二人に質問をすると、色々なアドバイスを下さり、最後に1冊の本を紹介してくれました。

それがこの本、『僕は、死なない。』です。

 

50歳でステージ4の肺がんが発覚した著者。ほどなく、脳をはじめ全身に転移していることが判明します。絶望的な状況下で、様々な情報を集め、『ガンに良い』と言われる様々な方法を試していく中、ある神秘的な体験の後で奇跡的に身体が回復。ガンの発覚から1年経たずして、ほとんどのガンが消失してしまいます。

本の副題は、『全身末期がんから生還してわかった、人生に奇跡を起こすサレンダーの法則』。

この本には、寿命のかぎり「生」を充実させて生きていく秘密が詰まっています。

ご病気をお持ちの方も、そうでない方も、ぜひご一読をおすすめします。

ご来店の際は、ぜひお手にとってご覧下さいね。

観劇と車門

昨日は、末っ子のお友達が出演する演劇を鑑賞してきました。

アクション・殺陣をこんなに近距離で観るのは初めて。カッコ良かった〜♫(*^^*)

キャストの方のよく通る声に、『おぉ〜っ!!』と感激しました。

『間近』で、『生』で、観る醍醐味ですね。

帰りは子供たちと、老舗の喫茶店・車門さんでお茶タイム。

中学生2人の期末試験も終わったので、『お疲れさま!』の甘々な時間。

食養生的にはNGだけど、たまにならアリかと!ヽ(=´▽`=)ノ

お茶を聴く会

今日は友人に誘ってもらい、焙茶工房しゃおしゃんさんの『お茶を聴く会』に参加してきました。

しゃおしゃんさんのことは、友人たちや店のお客様から頻繁に話を聞いていて、『いつか、しゃおしゃんさんのお茶を飲んでみたい!』と、ず〜っと思っていたんですよね。

 

いやはや、想像以上でした。

一煎目・・・まあるくてふくよかなお味に衝撃を受けました。

二煎目、三煎目、四煎目・・・と回を重ねるごとに、渋みが出たり、甘さが出たり、どんどんお味が変化していきます。

2種類目のお茶は、2008年収穫のお煎茶で・・・娘とほぼ同い年!

茶葉たちの過ごしてきた年月や、私達の身体に入ることでの『2度目の生』に思いを馳せながら、しみじみと頂きました。(漢方だって本来は、そういう『思い』と共に飲まなきゃなぁ・・・。)

 

ここ3週間ほど、

自分の顎関節症の痛みに翻弄されつつ、

子供たちのインフル対応やら

母の骨折やら

日々の仕事や家事にプラスして、イレギュラーなあれこれが多くて。(-_-;)

毎日を全力疾走で過ごしていたので、

『ふぅぅぅ〜。』

と、ようやく一呼吸つけたこのひとときが、本当に貴重で有り難かったです。

静寂の中、お茶を感じることだけに心を注ぐ時間と、凛と澄み切った空気感・・・本当に豊かなひとときでした。

それに触発されたのか、自分がこれから創っていきたい空間のイメージが、じわじわと湧いてきて♫

誘ってくれた友人にも、素敵なひとときを創り出して下さったしゃおしゃんさんにも、本当に感謝です。

今回、しゃおしゃんさんが出版された『The cup of・・・』、読むのが楽しみー!(*^^*)

 

胚培養士ミズイロ

先日、久々に買った漫画本、『胚培養士ミズイロ』。

(漫画は大好きですが、基本的にはいつもレンタルです。(^_^;))

胚培養士さんが主役というのが新鮮で

不妊治療の現場を少しでも知りたいなぁと思い、購入しました。

 

夫婦5、6組にひと組が不妊治療を受けていて、

14人に1人が体外受精で生まれているという、今の日本。

胚培養士さんというのは、不妊治療の現場で、精子と卵子を受精させるお仕事です。

お仕事内容は想像していたものの、絵で見ると

『へぇぇ!そうなのか!』

と新鮮な発見が沢山!!!

各話に出てくる夫婦ごとにドラマがあって、そこに真摯に向き合う主人公の姿に、時折ウルッとさせられました。

胚培養士さんたちのお仕事場って、何となく無機質なイメージだったんですが、そこに温度感が加わった気がします。(*^^*)

(絵もとっても綺麗♬)

 

漢方と不妊治療って、とても相性が良いと言われています。

質の良い卵を作ったり、

子宮内膜(受精卵のベット)をふかふかにしたり、

妊活で生じるストレスを軽減したり・・・。

ベースとなる養生法(食や睡眠、etc・・)の知恵も、体質改善に大きく役立ちます。

だから漢方に望みを託してご来店下さる方々がいるわけで、

そんな方々のお役に少しでも立てるよう、勉強し続けていかねばなぁと、しみじみ思います。

病育のすすめ

先日、ハピママ講座「こどもの風邪養生」を準備していて、ふと思ったことがあります。

体調を崩した子供のために、お粥を作ったり、リンゴをすったり・・・。

それって、お母さんにとっては「今、目の前にいる我が子のため」という思いがほぼ全てなんだろうけど・・・その「効用」は、実はもっと大きいんじゃないかと。

 

小さい頃に熱を出した時、母が作ってくれたすりおろしリンゴや、卵おじや。ひんやりと甘いリンゴの果汁や、ほっこり優しい卵おじやの味は、記憶というより細胞に染み込んでいる気がします。

だから大人になってからも、体調を崩すとあの味を欲するし、子どもたちが体調不良の時にも思わず作っちゃう。

 

熱が出た時、寒気がする時、お腹の調子が悪い時・・・どんなお手当てをしたらいいのか?何を食べたらいいのか?風邪や体調不良の時って、それを伝えるまたとないチャンスだと思うんですよね。

言葉であれこれ教えるんじゃなくて、『体験』『感覚』として、きっと細胞に染み込んでくれるはず。

『細胞に染み込んだ記憶』は、きっと将来、この子を助けてくれる。

母の手元を離れ、もう何もしてあげられない時がきても、お手当ての記憶はきっと、この子を守ってくれる。

・・・そう思うと、こどもを看病する時の心持ちが、ちょっと変わる気がします。

 

そんなことをふと思いついたのは、きっとこちらの詩を知っていたから。↓

初めて読んだ時も、折に触れて読み返す時も、いつもウルウルしてしまいます。

 

「抱きなさい 子を」浜 文子

抱きしめなさい 子を
育児書を閉じ
子育てセミナーを欠席し

抱きしめなさい 子を
誰にも遠慮せず
あなたの子を しっかりと
抱きしめなさい

抱きしめなさい 子を
母の膝が 子どもの愁いの
すべてを除く その時代に

いつか母の膝は
子の悲しみに近づけない日がやって来る
やがて母の手が
子の涙を拭いてやれない日が訪れる

きっと来る その日
子が涙を拭う手に
柔らかな記憶の手が重なるように
痛む子の心が
温かな思い出の膝に包まれるように

母よ 抱きしめなさい 子を
もう何もしてやれない日のために
抱きしめる手が 子の未来に届くよう
幾度も 幾度も 抱きしめなさい

母たちよ
やがて別れる者として
あなたの子を しっかり胸に 抱きなさい

ラストの2行が、これまた私の大好きなカーリル・ギブランの詩に通じる気がします。

【あなたは 弓である

そして あなたの子どもらは 生きた弓としてあなたの手から放たれる

弓ひくあなたの手にこそ 喜びあれ・・・と】

 

まぁ、「そもそも、熱でフラフラな時にお粥を作れるんかい?」なんていうツッコミどころもありますけどね。(^_^;)

ただ、できるか否かは別として、「戻るべき軸がある」ことは、やっぱり大事な気がします。

 

それに、こんな話も聞きません?

「体調不良で寝込んでいると、夫が『僕のご飯は・・・?』と言ってきた。(-_-;)」

「寝込んでいるところに、夫が『食べるもの買ってきたよ〜!』と、コンビニの袋をドサッ。開けてみると、そこには唐揚げやコロッケ。(-_-;)」

 

なんというか・・・「このバカチンがぁぁ〜っ!!」な案件たち。(笑)

ここであったかいお粥でも登場しようものなら、旦那さんの株が急上昇するでしょうに・・。

自分の息子をバカチン夫にしないためにも、夫婦円満になってもらうためにも、「お手当ての知恵」はやっぱり大事。(*^^*)

 

ハピママ講座『こどもの風邪の養生法』

昨日は久々に、COOPさんでのハピママ講座。

『こどもの風邪養生』

についてお話させて頂きました。

ちびっこたち、めんこい〜♫

お母さんたち、エライ〜!!

我が子の乳幼児期、髪を振り乱して奮闘してた頃を思い出し、なんだかもう無条件でママさんたちを応援したくなっちゃいます。(*^^*)

 

今回、『おぉう!そうか〜。(゚д゚)!』と思ったことは・・・

*『風邪にも種類がある事・・・やっぱり知らない方が多いのね〜。』

風邪には、

『寒い風邪(→風寒邪)』

『熱の風邪(→風熱邪)』

『お腹の風邪(→湿邪)』

と色んなタイプがありまして、それぞれ使う漢方も、お手当ても違います。

ママさんたちのご感想を聞いていると、『様々なタイプがある』という認識は、まだあまりメジャーじゃないみたい。(^_^;)

『風邪なら葛根湯・・・とは限らないのよ〜!』と、これからも地道に啓蒙が必要だなぁと、再確認しました。

 

 

*『体調を崩した時の食養生の大切さ、伝えねば〜!』

『風邪をひいたり体調を崩してても、食欲があれば通常のご飯を食べさせてます』

という方が、結構多くて。(-_-;)

いやいやいや・・・たとえ食欲はあっても、消化能力は落ちていると思うんですよ。

消化って、結構エネルギーを使いますからね。エネルギーは、風邪の邪気との戦いに備えたいっ!

そのためには、消化しにくいものは極力避けて、お粥や野菜スープみたいなお腹に優しいものが◎です。

 

他にも、皆さんにお話することで 

*自分が発見したこと

*再確認すること

が多々ありまして、『アウトプットは大事だなぁ』としみじみ思いました。

これからもコツコツ地道に、地元のお母さんたちへ中医学の種まきをしていきます。(*^^*)

岩手日報に掲載!

私がいつもお世話になっている石雲禅寺さんの尼僧さま・慈光さん。

お日様みたいな明るさと温かさが、大好きです♬

日々のご法話や、お寺の小冊子に書かれる文章がまた素晴らしく、いつも心にポーンと、様々な響きの波紋を投げかけられます。

 

その慈光さんが、昨年素晴らしいご本を執筆されました。

タイトルは、『うたかたの月の下で』。

お寺の30年の歩みに基づく小説です。

そして今朝、岩手日報にご本の記事が掲載!!!

バンザーイ!ヽ(=´▽`=)ノヽ(=´▽`=)ノ

 

教育に携わる方や、

子育て中のお父さん・お母さん、

自分の生きる道に迷っている方、等々・・・沢山の方に読んでほしい本です。

市内で買えるのは、さわや書店さんと東山堂さん、そしてKAN薬舗。

どうぞお手にとってご覧くださいね〜♬

 

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
ご縁を頂いた皆様、投稿を見て下さった皆様、昨年中は本当にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
写真は、年末の石雲禅寺さんでの餅つきの図。
子供たちと一緒に楽しませて頂きました。(*^^*)

 

今日はゆず湯

今日は冬至ですね。
冬至は太陽の力がよみがえる日であり、運が上昇に転じる大事な日とされています。
ゆず湯に入るのは、禊(みそぎ)をして邪気を祓い、身を清めるため。
昔から、強い香りは邪気を祓うと考えられてきたので、香りの強いゆずはピッタリだったのでしょうね。

ゆず湯には血流を良くして体を芯から温める効果もあるため、風邪の予防にも効果的です。
漢方では、柑橘類や香味野菜など「香り」のあるものは、気滞(気の滞り)を改善するとされています。

柚子の爽やかな香りに包まれながらお風呂に入ったら、最高のリラックスになりますね。(*^^*)

厳しさと美しさ

昨日の盛岡は、20cm近い積雪。

参禅のため、早朝に家を出ようとすると、車が大福餅みたいになってるっ!(^_^;)

途中で車が埋もれませんようにと祈りつつ出発。

 

ところが、いざ道路に出てみると・・・アスファルトが透けて見えてる⁉

除雪車さまー❤

ありがたやー❤

お寺さんへの道中・約30分の間、4台くらいの除雪車と行き合いました。

除雪車のない時代は、どんなにか大変だったことでしょう。

 

見えないところで働いて下さっている方々から、いかに沢山の恩恵を受けていることか・・しみじみ感じました。

北国の冬は、いろんな意味で厳しいです。

同時に、思わず見惚れるような光景に出会えるのも、北国ならでは。

「厳しい世界は、美しい」

先日お会いした画家の先生が、岩手の自然について触れた際のお言葉です。

厳しさと美しさ・・・どちらも個々に感じていましたが、先生の言葉を聞いてから、少し見え方が変わりました。

まるで陰陽のように、一方があるがゆえの、もう片方なのだなと。

厳しさと感じる諸々も、美しさの所以であると思うと、甘受できる気がします。